名言至言⑦ 『去年今年貫く棒の如きもの』
             (こぞことし つらぬくぼうのごときもの)
                ・・・高浜 虚子(たかはま きょし)


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      Wikipediaより引用


 また高浜虚子の句になってしまいました。
 この句は、俳句としてきわめて有名です。
 毎年 年末年始になると必ずどこかで掲出(けいしゅつ)されます。
 私は、俳句としてではなく「名言至言」としてここに採りました。
 従って、季語がどうのこうのということはしません。
 毎年 新年に入れ替わる時に、まるで新しいページをめくるがごとく、新年に対して おめでとう と言い、旧年に対して お世話になりました と言います。
 このような「慣例」にケチをつけるような言い方になってしまいますが、私は少なからぬ違和感を持っていました。
 新年になった(年が改まった)からといって、皆 新しいページをめくって、古いページとは決別できたようなことを言いますが、昨年の借金の額が変わったわけでも、昨年の汚名が雪(そそぐ:除き払うこと)がれたわけでもありません。
 また、昨年までの栄誉が失墜したわけでもありません。
 すべては継続しているのです。
 ページをめくるようなものではなく、太い生きた棒心に貫かれているようにつながっているのです。

    理事長ブログ
    京都の北山杉です。年々すくすくとまっすぐに幹が伸びているみごとな杉林です。

 私流に言えば、長く伸びていくまっすぐな、例えば杉の木の幹のように、そのまま太く長く成長していくものなのです。
 心棒が真ん中に通っていて、その芯が成長していくがごときものなのです。
 年末、年初に当ってもこのように気を引き締め、常に過去に責任を持ちつつ、常に将来に希望を馳せることが、この句(フレーズ)の真意だとして、「名言至言」として、ここに紹介します。


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