「介護保険」は誰のためのものでしょう


 「介護保険」の構成を見てみましょう。

 介護保険で支払われるお金は、国民が一定の年齢になると徴収さ

れる保険料と、国・県・市町村などが拠出するお金で構成されていま

す。

 一方、受け取る側から見ると、受け取る金額の90%は上記の介護

保険からの収入であり、残り10%はご利用者様本人から直接受け取

る収入ということになります。

 このことは、一定年齢の国民は介護を受けている、受けていないに

関わらず、一定の介護保険料を(全国平均で保険料基準額は4,972

円と報告されています)支払っていれば、介護を受けた場合には、そ

のかかった金額の10%を負担すれば良いことになります。

 つまり、国民は、介護を受けて、自らに1万円の支払いがあった場合

には、その10倍の10万円が介護事業者などに支払われているという

ことです。

 介護保険はご利用者様の負担を10分の1に軽減しているのです。

 このような仕組みの中で、介護が安い(と思われる)お金で、誰でも

受けられるようになりました。

 その結果、介護が家族の手から介護事業者の手に容易に移ること

ができました。

 家族の負担が減ったということは、介護に伴う精神的、金銭的労苦

が減ったということです。

 ところで、昔と違って、今は家族構成が全くと言ってよいほど違って

いるのです。

 老々世帯がどんどん増えています。

 一家がお年寄り夫婦、若夫婦、子供(孫)など三世代で構成されて

いた時代ではないのです。

 従って、もう現実的には、昔風な家族介護など望んでも不可能なの

です。

 このようなことを考えますと、我が国の介護保険は時宜にかなった

というより、時代の変化にスレスレ間に合ったというべきです。

 介護保険の恩恵は、介護を受ける本人にとってはもちろん、(同居し

ていないとしても)その家族、係累(けいるい)の方々に大きく貢献しま

した。

 よって、介護保険は、介護を受ける本人と、その家族などのため

に、半々にあると言うことができます。



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