世界物語44
  私の椰子(やし)の実 経済論



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   椰子(やし)の木です

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    山積みにされている椰子の実です


 椰子(やし)の実というと南太平洋の島々や、東南アジアの国々に立っている椰子の木々を思い浮かべます。
 現地人は、タダ同然に食べているらしいのですが、これがこの地方の観光地の一角に、現地の人たちが運んで来て、「出店」のようにして売っている場合は、当然、商品として価格がついています。
 商品として扱われますから付可価値もつけられることになります。何が付可価値かというと、まず暑い地方の飲み物としては、氷水に浸して冷やしておきます。
 さらにすぐ飲み口が簡単に作られるように、椰子の実の上部を鉈(なた)のようなもので削っておいたりします。
 また当然、鉈で頭部を刎(は)ねて穴を開けてこそ飲むことができるわけですから、現地人の「作業」が必要なわけです。
 そこで私は、その椰子の実が1個いくらかということで、その国の経済力を計ります。
 ここ25年くらいの間であちこち行った時に椰子の実を味わって価格を知りました。
 まず安い方から言うと、ベトナムでは1ドル(100円)でした。グアムでは5ドル(500円)でした。ハワイでは10ドル(1,000円)でした。沖縄では、やはりハワイと同じ1,000円でした。
 この度、タイのアユタヤ遺跡の出店では、タイのお金のバーツで50バーツ(165円)でした。
 味や大きさはどこの椰子の実も一緒と言って良いですから、金額の比較だけで「経済力」がわかるというのが私の持論です。
 つまり、同じ価値のものを買うのに日本円でいくら出さなければならないかということで、相手方の国の「経済力」がわかるというものです。
 但し、これは私の「持論」ですから、正確な評価とは言えないかもしれません。
 また、これは観光地の「出店」の価格ですから、本当の価格とは言えないかもしれません。
 でも私はアバウトでこんな比較の差かなって今も思います。

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   この写真はグアムの観光地で買って飲んだ時のものです。
   右から3人目の肌色の少し黒い人が現地の売り子さんで、手に持っている
   鉈(なた)のような刀で椰子の頭部を刎(は)ねて、飲み口を作ります。
   でもちょっと注目してください。左から2人目の「青年」が25年前の私です。

 
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   どうです。若くしていい男でしょう。 まるで石原裕次郎みたいでしょ(笑)





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