いいかげんにせよ! 『週刊現代』!
     介護が重くなった老いた親を「捨てる」「捨てたい」
      「捨てろ」「捨てれば」「捨て方」・・・



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 親捨て「五段活用」じゃあるまいし、センセーショナルに「啓発記事」のつもりとしても、もっと書き様があるだろう。
 週刊現代の3月22日号に以下のような記事が特集されています。

 『大特集』みんな悩んでいる「老いた親」の捨て方
   第1部 親を捨てるか妻から捨てられるか
   第2部 大丈夫、本当はみんな「捨てたい」と思っている
   第3部 共倒れになる前に捨てなさい
 と大見出しをつけた上で、

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 さらに各部の小見出しとして、
   第1部 決断ひとつで、天と地ほどの差がついてしまう
       親を捨てるか妻から捨てられるか
   第2部 あなたは悪くない
       大丈夫、本当はみんな「捨てたい」と思っている
   第3部 自分の人生なんだから
       共倒れになる前に捨てなさい

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 介護問題としては、将来の介護負担を軽減すべく、2000年に介護保険制度が発足してから15年目に入っているのです。
 今や、介護保険の介護給付費用は10兆円にもなろうとし、介護関連に働く人たちは150万人にも及んでいるのです。もはやれっきとした「国民的」規模となっています。
 経済問題としても「介護」の「周辺」まで入れたらその「全容」は膨大な金額になっているでしょう。
 さらに介護問題は国家施策の重要課題のひとつであり、市民生活の中ではこれまた重大な「身辺関心事」になっています。
 今どき介護を必要とする 中重度の介護度を持つ高齢者が「施設」などに入所することを、この特集記事の表題に大書されたような「捨てた」「捨てられた」などと声高に言いたてることなどナンセンスな物言いというよりほかはありません。現場にいる私などからみたら 確実に10年は遅れています。
 「施設」の代表的なものとして「特別養護老人ホーム」があげられますが、3月25日発表の厚生労働省の集計では、52万人余の待機者(入りたくて入ることを待ち望んでいる人)がいるということなのです。
 今日の現実は「捨てる」「捨てられた」などと芝居じみた「感傷」を大多数の国民はとっくに「消化」しているということです。
 重度の要介護者が施設などに入所することは 重篤な病人が病院に入院することと同等と考えるほどのことです。
 いくら世間を「大略的に処断する」週刊誌といっても、この表題の書きようは今日の常識からかなり違和感があると言うべきです。
 「週刊現代」と言えば、講談社発行のわが国一流誌ではありませんか。

 ※ このブログは「週刊現代」今月22日号に載った記事をもとに書いています。
誤解のなきよう、詳しくは本誌をお読みになるか、ネットなどでご覧いただければ幸いです。 




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