「ご家族のサポートをプロの手で」
              (2003年当時のフレーズ)
 
 

 今、介護をとりまく情勢が、多様化してきています。

 私が福祉法人を立ち上げて、福祉、介護の世界に入ったのは1999

年の頃でした。

 当時はまだ、「措置」の時代でした。

   ※「措置」の意味については私の書いた「鶏鳴(理事長の理念)」

    の中の「実は劣悪であった、措置制度のもとでの公的サービ

    ス?」
に詳しく書いてあります。

    また、今、広辞苑を引くと「措置」(とりはからって始末をつけるこ

    と)とありますから、「措置制度」が対象者(高齢者)にとって良

    いものであったはずはありません。

 介護保険が始まったのは2000年です。

 これをもって、「措置」の時代は終わり、新しく開かれた「契約」の時

代、「競争」の時代へと介護の環境は変わりました。

 私は、この2000年を「介護元年」と位置付け、その揺籃(ようらん:物

事の発達の初めの時代)の出発期を日本の歴史に例えて、「明治元

年」と呼びました。

 「ご家族のサポートをプロの手で」というフレーズは、2003年ころ、私

が新潟駅前に「高齢者全対応型マンション」と銘打って、地上13階建

て、一部分譲、一部賃貸の、高齢者だけのマンションを建てた時に使

った広告フレーズです。

 時代の進んだ今となっては、なんとなく違和感のあるフレーズになり

ました。

 まさに「明治3年」の感覚です。

 以前、このブログにも書きましたが、当時はまだ介護保険が始まっ

たばかりで、介護保険のしっかりした足取りが確実な視野の中にあり

ませんでした。

 オピニオンリーダー的な人たちでさえ、先を探るような内容の本を出

しています。(5月10日のブログで、舛添要一氏、池田武史氏の著書

を紹介しています)

 当時としては、私もまた、これからは介護保険が正しく発展して、「家

族介護」から「プロの手介護」に移るのですから、早く私が建てたマン

ションに入居したり、利用してください、という意味でその当時の広告

フレーズとして、「ご家族のサポートをプロの手で」と言って勧めていた

ものです。

 今日ではほとんどの方々から「プロの手介護」が理解されてきて、私

のような者がことさら声高に言わなくとも、「プロの手介護」が十分評

価されていると思っています。

 しかし、まだ残念なのは、時折、新聞などで高齢者の孤独死などが

報じられることがあることです。

 人を呼ぶことができないまま死を迎えるということは、その人が要介

護、要支援者であるか、それに近い体調にある人だと思います。

 介護が「点」から「線」、そして、「面」に進展している現在、すべての

高齢期にある人々を「介護ネットワーク」「高齢者ネットワーク」として、

デジタルで把握できないものかと思います。

 常陽会は、なるべく早い時期にこの「ネットワーク」を立ち上げたいと

思っています。

 とても意義のある仕事ですから、職員の中で我こそはと手を上げる

人があればやってもらいたいと期待します。



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