薬師寺東塔(とうとう) 解体修理 
               -木を買わず山を買え



 最近のマスコミ報道によると、奈良 薬師寺東塔の「解体修理」につ

いて、いろいろ書かれていますが、薬師寺東塔の端麗な姿はつとに

有名ですから、奈良の寺社めぐりの旅などでは、法隆寺と並び必ず訪

れるポイントに入っています。

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 約1300年前、奈良時代に建てられたもので、歴史的に奈良は南都

と呼ばれ、度々の戦禍に遭遇してきました。

 京の都の戦禍のとばっちりをいつも受けてきました。

 その場面は、NHK大河ドラマ平清盛にもきっと出てくるでしょう。

 現に、当時は西塔(さいとう)もあったのですが、戦火で焼かれてい

ます。(ただし、これは昭和55年に再建されています)

 以降、薬師寺に行くと、いぶし銀のような気品の東塔と、けばっぽい

とも見える朱塗りの新しい西塔が比べて見られました。

 「解体修理」の報で私が興味に思ったのは、塔の心柱(しんばしら)

がどうなっているかということです。

 塔の中心に立って塔を支える中心になるのは、心柱と呼ばれる一

本の背の高い檜の大木が使われているというのです。

 心柱になるような檜の大木などは、もう日本にはなくて、西塔の心柱

は台湾から持ってきたと聞きました。

 東塔の心柱は、現在あるものをそのまま残すものと思われます。

 というのは、檜は例えば台湾では樹齢が2300年~2500年もあっ

て、根本の直径は4.5mもあるそうです。

 塔の心柱ともなれば、長さ10m以上はあるのではないでしょうか。

 檜は硬さ、香り、耐用年数などなど、どの木よりも優れているそうで

す。

 まさに「木の王様」といったところでしょうか。

 ところで、寺院を建てる時など、大量に木材を使いますが、その時、

「宮大工の口伝(くでん:言い伝え)」というのがあって、それは『木を買

わず、山を買う』というものです。

 一つの堂、塔を造る時には、個々には木を選ばずに一山の木をもっ

て、建築せよということだそうです。

 木曽とか吉野とか、有名産地でも「質」が違うそうです。

 同じところで育った木であれば、「くせ」はあっても、質は同じで、

「力」はおよそ揃っているのだそうです。

 一つの山の力を結集させた方がより強固な建造物ができるというこ

とでしょうか。

 いわゆるひとつのチームワークを結集して、良い仕事を成し遂げる

ということですね。

 ひるがえって言うと、常陽会は介護の部門ではある程度たくさんの

施設、事業所を持っていますが、一人のご利用者様を最初の段階か

ら最後の看取りまで、ご利用者様も常陽会も、なんの戸惑いもなく、一

生のお世話ができたら素晴らしいことだと思います。

 まさに、「一山の力」をもって、「お客様」の一生に奉仕するということ

ですね。



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