朝三暮四(ちょうさんぼし) 
         ・・・時給850円は1,400円にも相当

 

 試みに朝三暮四を広辞苑でひくと、【春秋宋の狙公(そこう)が、手

飼の猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ暮に四つとしたところ少い

と怒り、朝に四つ暮に三つにしたら大いに喜んだという故事】と説明が

あり、その意味として【①目前の差別にばかりこだわって、同じ結果と

なるのに気が付かないこと】とあります。

 私の高校の漢文の教科書にも出ていました。

 中国の春秋時代といえば、今から2500年くらい前ですが、その言葉

が今、急に現代における私の頭に蘇(よみがえ)ってきました。

 人の世の教育の偉大さを考えました。

 さて、それはこのようなことです。

 これから私なりの説明をしましょう。

 私は少し錯覚をしていたのです。

 勤務形態の中で、パート勤務というのは、常勤と比べて短い勤務を

さすと思うのですが、今日ではこの勤務形態の人たちは、ずいぶん保

護されていて、ある一定の日数や時間を超えると、ほぼ常勤と同じく、

厚生年金や有給休暇、賞与などが支払われる対象になっているとい

うことです。

 具体的には介護の現場では、介護福祉士の資格を持った人で時給

850円くらいになっているということです。

 ところで、私の言わんとするところは、それならばそれを「規定」して

いる要件、すなわち一定の日数や一定の時間などを下回った場合に

は、前述した厚生年金や(完全な)有給休暇、賞与などの対象からは

ずれるとし、雇用側はそれらを支払わないと明言して、それらの分を

加算したとして時給を「1,100円~1,400円」(※注1)とした場合、むし

ろ雇用される側の人たちは歓迎するのではないか、ということです。

 だいたい一般例として、週30時間以下くらい働くのであれば、上記

の厚生年金や(完全な)有給休暇、賞与などを支給しなくとも良いとな

れば、優に時給を「1,100円~1,400円」(※注1)支払っても雇用側は

良いわけです。

 そのようにした場合、子育て中の人、扶養家族で留まりたい人、ま

た、様々な事情で「パート」を希望する人にとって、パートだからという

「一律」的な850円にこだわらない「1,100円~1,400円」(※注1)の「パ

ート」賃金が実質もらえるならば、自らの希望として例えば週30時間

以下の時間を選ぶのではないでしょうか。

 現実的な問題として「パート」で働く人が「常勤」の人より仕事のレベ

ルが劣るとか、特に資格を持っていないとかいうことはないと思われ

ますから、雇用する側から、時給「1,100円~1,400円」(※注1)を支払

ってもなんの支障もないはずです。

 以上のことは、もう常陽会以外の法人では採用されているのでしょ

うか。

 常陽会としてはむしろ、これらのことを十分に説明した上で、積極的

に「高い時給」のパート職員を作り出していき、ひいては介護の業界に

少しでも働いてくれる人たちが増えるようにしていければと思っていま

す。

 これが私の現代における「朝三暮四」ということです。

 少しわかりにくい「自論」かもしれませんが、私にとっては古典に学

んだという気持ちで、当時の漢文の先生を思い偲(しの)んでいるとこ

ろです。

 ちなみに漢文の先生のお名前はとうに忘れてしまいましたが、あだ

名はまだ覚えています。

 それは ダンチョウ(団長?)でした(笑)

(※注1) 
 ■1,100円は賞与分を全く考慮しなかった場合の額
 ■1,400円は賞与分が常勤評価と同様に年間3ケ月相当が考慮され
  た場合の額


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