ボランティアさんはミタ? 介護の現場に外部の目


 常陽会では大勢のボランティアさんからのお手伝いをいただいてい

ます。

 私が福祉法人を始めた2000年頃から増え始めて、2008年頃には

100人にも達していました。

 当初は、こちらからの「募集」ではなく、ボランティアさんからの「お手

伝い」の「申し入れ」からでした。

 私は、ボランティアさんからの申し入れを聞いて、大変ありがたいこ

とだと思いました。

 その理由は、第一にどんな職業であろと無償の労働の「申し入れ」

などということは「ない」はずなのです。

 これが「ある」ということは、当時としては、「介護」の仕事に「尊さ」を

感じて、「奉仕」の気持ちで参加したいということだと思いました。

 このような人たちにとって、もとより、労働の対価を求めようという気

持ちはない、ということです。

 第二には、ボランティアの皆さんは、めいめい、ボランティアを通じ

てご自分の健康や、気持ちの満足に配慮されながら、身心の安らぎを

求めておられるのだとも考えられました。

 そのように、ボランティアさんの負担にならない形で、その援助を受

けられるなら、こちらからも積極的にそれをお受けしていこう、という気

持ちになりました。

 さらに、私には次のような点で、常陽会の施設などの介護の現場に

他人の目、お客様からの目線を入れてみようという気持ちがありまし

た。

 それは、それまでの介護の現場は100%公開できない、「陰湿」なも

のがあると、あるに違いないという、今日からでは考えられない事で

すが、当時はまだあったように思われました。

 それは、介護職員による入居者などに対する「いじめ」、「虐待」など

でした。

 これは、当時の重要な、この「業界」が解決すべき課題であるとされ

ていました。(これは、現在では奇異に感じられるかもしれませんが、

現実には存在したことです。この間の様相は、私の「鶏鳴(けいめ

い)」の「設立の趣旨」の中、「実は劣悪であった、措置制度のもとでの

公的サービス?」
に2000年の時点で書かれています。)

 そこで私は理事長として、その当時としても、もし常陽会に少しでも

その片鱗(へんりん)があるなら、ボランティアとしての外部の目に参

加してもらうことによって、解消の一助(いちじょ)としたい、と思ったこ

とは事実でした。

 つまり、100%開かれた現場を目指すということです。

 その次のこととして、介護の現場に働く人たちにとって、大まかに言

えば、「スキル」の向上を目指す一助にしたいというのもありました。

 前述したように、ボランティアさんの「外部の目」は「常識の目」であ

り、世間一般の「レベル」でもありますから、大方のボランティアの皆さ

んは、現場の職員よりも社会の先輩であり、経験を積まれておられる

と思いましたから、常陽会の職員の皆さんが、「動きながら、自分を向

上させようとする自発的な心」への一助になろうとも考えました。

 以上のようなことから、常陽会では積極的にボランティアの皆さんの

参加を広く求めていきました。

 今では、監督庁からの指導で、「外部評価制度のシステム」や、「小

規模多機能型居宅介護」事業所では、外部の人である住民からな

る、「運営推進会議」なども設立されているところとなって、介護の現

場が「密室的」などと心配されることは皆無となり、この方面のことは、

昔の悪い例としての「語り草」になろうとしていることは良いことだと思

います。

 これからも常陽会としては、ボランティアの方々からの善意をありが

たくお受けしながら、業務の「明るい」推進に努力していきたいと思っ

ています。

 理事長として心を込めて、ボランティアの方々に厚く御礼を申し述べ

る次第です。



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