「常陽会介護憲章」のこころとは?


常陽会の介護憲章j小茶



 「介護憲章」というのは、文字の画数ほど難しい意味ではありませ

ん。

 常陽会職員のみなさんが介護を行うに当たって、ひとつの原則的な

心構えの確認として、また、目指す指針として、自らと公に対して宣言

するとしたものです。

 そして、それは理事長として私の「介護」に対する「思い」であり、「願

い」であります。

 その内容は、決して難しいものではありません。

 「極めて」「簡単」なものです。

 介護を行うに当たっては、「スキル」や「理論」や「技術」などよりも、

介護をする人の心映え、気立て、気の持ちようが一番大切だと、あえ

て言っているのです。

 それは具体的には、自分の家族としての、おじいちゃん、おばあち

ゃんがいたら、やってあげる、やってあげたい、やってあげようとする

介護を、施設で施そうということなのです。

 日本は、いまから67年前に世界的な規模の戦争に負けました。

 その戦争は、歴史的には、「第二次世界大戦」であり、また、日本の

「対戦国」アメリカとの主要な「戦場」となったのは太平洋でしたから、

「太平洋戦争」とも呼ばれました。

 さらに、日本の戦術的な戦争範囲となったのは、東アジアでしたか

ら、「大東亜戦争」とも呼ばれました。

 「戦争同盟国」のドイツ、イタリアが敗戦した時点で、日本は世界と

戦いました。

 その結果は日本の無条件降伏というものでした。

 日本の戦死者は軍人軍属で230万人、民間人80万人でした。

 広島、長崎には人類始まって初の原子爆弾まで落とされました。

 東京は焼け野原になり、全国主要都市もアメリカ軍の爆撃にさらさ

れました。

 多大な被害を受けました。

 もはや、再起不能かと思われたなかから、日本は復興を果たしまし

た。

 例えば、今、私たちの身の回りにあるインフラは主要なものはほと

んど戦後に作られたものです。

 新幹線、高速自動車道、空港、橋、主要道路、などなど、数えたらキ

リがありません。

 そして、これらを建設したのはすべて今現在のお年寄りの皆さんで

す。

 67年前に0歳であった人でも今は67歳です。

 それ以上の高齢者の方々はすべての人が日本復興の功労者で

す。

 それこそ、食べるものも食べないで、子供の為に使ったり、万一の為

の「蓄え」にしました。(ちなみに日本人の国民総資産は1,400兆円と

も言われ、今やダントツの世界一です。 そして、この80%は60歳以

上の高齢者が持っていると言われています。)

 今の若い世代の皆さんは、世界一恵まれている世代と言って良いで

しょう。

 どの子もどの子もみんな、昔で言えばお金持ちのお坊ちゃんであ

り、お嬢ちゃんのようです。

 まるで「蝶(ちょう)よ、花よ【子をいつくしみ、愛するさま】」の育てら

れ方をして、高校を卒業して就職をすれば、みんなが車を1台ずつ買

って、通勤します。

 こんな国は世界にありません。

 「衣食足りて礼節を知る」などという言葉も今や死語となった感じが

します。(逆説的に言えば、衣食余って礼節を知らず)(笑)

 でも、こんなにも豊かな国を作ってくれたのは、実は今のお年寄りで

す。

 自分の家におじいちゃんや、おばあちゃんがいなくとも、社会にいる

おじいちゃん、おばあちゃんは、社会の構成上から見れば、本当は皆

さんのおじいちゃん、おばあちゃんなのです。

 この人たちの苦労の上に、現在の私たちの生活の幸せがあるので

す。

 このように考えれば、お年寄りのみなさんに感謝しないわけにはい

きません。敬愛の気持ちを持たないわけにはいきません。

 「介護憲章」にあるように、今、私たちが介護の仕事に働いていられ

ることに感謝しながら、この仕事を精一杯やらせていただきましょう。

 これこそが、理事長として私の「介護」に対する「思い」であり、「願

い」なのです。



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