おいしいうなぎ蒲焼 おかわり!もう一匹!


 先週金曜日27日は土用の丑の日でした。

 夕方、テレビをつけると、うなぎの値段がこの日、急に下がったとレ

ポートされていました。

 どうやら品薄とかで、うなぎが高い高いと報道されているので、消費

者が買わなくなると思った販売側が、丑の日になって売れ残らないよ

うにと2割程度下げたという報道でした。

 確かに、今では、うなぎは年中、スーパーで売っていますから、何も

丑の日に、この日だけ高いうなぎを買う必要もないのかと思いました。

 そこで、今日は、恥ずかしながら、私が生まれて初めて、うなぎを食

べた日の事を書いてみようと思います。

 昭和49年頃だったと思います。

 私は、不動産販売の営業社員でした。26歳くらいだと思います。

 ある日、旧県庁のあった白山浦の辺りの不動産会社に行っていたと

ころ、ちょうど昼食の時間になったので、そこのよく知っている社長さ

んが、近くのうなぎ屋へ案内して、うなぎの蒲焼をごちそうしてくれまし

た。

 うなぎの蒲焼など、知ってはいたものの、実物を皿に出されて、目の

前に置かれ、箸をつけるのも、食べるのも初めてでした。

 当時は、うなぎは高級料理で、そのお店も、うなぎの専門店として高

そうな店構えでした。

 生まれて初めて、しかも一匹ものを全部食べた味は、得も言われぬ

ほどのおいしさでした。

 僕がよほど旨そうに食べていたのか、おごってくれた社長さんは自

分も食べながら満足そうな笑みを終始見せていました。

 社長さんは、お金もありそうだったし、会社も近くでしたから、たまに

食べに来ているようでした。

 私は当時、なんでもおいしく食べる食べ盛りでしたから、つい、旨さ

のあまり、社長さんに言ってしまいました。

 な、なんと、こ、こう言ってしまったのです。

 「旨かったです。もう一匹食べてもいいですか?」

 と、それまで、上機嫌でいた大様な社長さんが急に不機嫌な、という

か呆れた顔になったのです。

 私は「しまった」と思いました。

 やはり、その頃は、うなぎの蒲焼などは高級料理でしたし、そのお店

は、庶民が軽く入れる店ではない、高級感がありましたから、うなぎの

蒲焼一匹ものを食べて、あまりにおいしかったからと言って、もう一匹

食べたいなどとは、誰も言わないのだなって思いました。

 お酒なら、「もう一本飲めよ」って言ってくれる社長さんも、うなぎは

「もう一匹どうだ」とは言ってくれないのだなと、急に田舎者を露呈して

しまった自分が恥ずかしくなりました。

 こんな思い出が、今も思い出されます。

 ですから江戸川柳などで、よくうなぎのことで庶民感情が出ている句

に会うと、とても親しみが持てます。

 そこで、そんな、いじましい句をここで紹介しようと探してみたのです

が、僕の持っている本では見つかりませんでした。

よくある内容を言いますと次のようなものです。

  ①うなぎを売る側のお店の人は、売り口上などは必要なく、大いば

   りで、ただ、うちわで、うなぎが焼けた匂いを煙とともに、店の前

   の道路を通る通行人に吹きかけている・・・というもの。

  ②買う側の通行人は、煙を吹きかけられて、いまいましいがその

   煙がおいしいので、思いっきり空気を吸うだけ吸って、タダでうな

   ぎを食べた気分になって素通りするというものです。

 ネットでちょっと見たところ、失礼ですが江戸川柳ほどの味わいはあ

りませんが、次の2句がありましたので、申し訳ありませんがお借しま

す。

   ◆うなぎ屋は煙を食わす粋な奴

   ◆うなぎ屋の煙が漂い足止まる

 以上です。

 私は他人のことをいろいろ言っていますが、うなぎを取引先社長さん

からおごってもらって、「もう一匹食べたい」なんて言ったのは、とんだ

田舎者丸出しでしたよね(笑)



             0730理事長ブログ


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